心に残る名言 「議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、…」

議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、

と自分にいいきかせている。

もし議論に勝ったとせよ。相手の名誉をうばうだけのことである。

通常、人間は議論に負けても、自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、

負けたあと、持つのは、負けた恨みだけである。


司馬 遼太郎(竜馬がゆく)

【小説】竜馬がゆく [新装版] (全8冊)