私は創造には2種類あると思っています。1つはアップルの創始者、スティーブ・ジョブズ氏が成し遂げたように従来の基準を打ち破り、新しいスタンダードを創り上げる破壊的な創造です。
もう1つは先日、小林秀雄の講演のCDを聞いたのですが、その中の話で“優れた歴史家とは歴史を今によみがえらせることができる”という言葉でした。
これはぴったりそのまま情報化時代の創造にも当てはまるのではないでしょうか。
将棋の世界でも升田式石田流という40年前の戦法が若手の研究で見事に最新の流行としてよみがえりました。
“優れた発想とは情報を今によみがえらせることができる”
羽生善治(はぶ・よしはる)
羽生善治考える力