タスク スケジューラで Python スクリプトを実行する際に DOS ウィンドウ(コマンド プロンプト ウィンドウ)を表示させない方法にはいくつかのアプローチがあります。以下にその方法を説明します。
1. Pythonw.exe を使用する
Python には pythonw.exe という実行可能ファイルが含まれており、これを使うことでコンソール ウィンドウを表示せずに Python スクリプトを実行できます。
スクリプトのパスを指定する際に、python.exe の代わりに pythonw.exe を使用します。
例: C:\Python39\pythonw.exe C:\path\to\your\script.py
2. バッチファイルを使用してスタートアップを隠す
Python スクリプトを実行するバッチファイルを作成し、そのバッチファイルをタスク スケジューラで実行します。
バッチファイル(.bat)に以下のようなコードを記述します。
@echo off python C:\path\to\your\script.py
タスク スケジューラでは、このバッチファイルを直接実行します。
3. VBS スクリプトを使う
VBS スクリプトを使用して Python スクリプトを隠れて実行することもできます。
以下のような内容の VBS スクリプト(例: run_hidden.vbs)を作成します。
Set WshShell = CreateObject("WScript.Shell") WshShell.Run "python C:\path\to\your\script.py", 0 Set WshShell = Nothing
タスク スケジューラでこの VBS スクリプトを実行します。
注意点
pythonw.exe を使用する場合、スクリプト内での標準出力(print 文など)は無視されます。デバッグやログ出力が必要な場合はファイルに記録するなどの工夫が必要です。
セキュリティの観点から、ダウンロードしたスクリプトや信頼できないソースからのスクリプトは慎重に扱う必要があります。
タスク スケジューラの設定で「最上位の特権で実行」を選択すると、管理者権限でスクリプトが実行されます。これはセキュリティ上のリスクを伴うことがあるため、必要な場合にのみ使用してください。
これらの方法を用いれば、Python スクリプトを実行する際に DOS ウィンドウを表示させずに済むでしょう。